そつなく暮らしてきた弟と違い天才肌だけど対人恐怖症だった姉。
そんな性格もありどんどん仮想世界に依存していくも、現実で生きられなくなります。
マシンギという存在として弟が仮想世界に没頭するようになるきっかけでした。
「人は記憶の積み重なりで存在を成す。例え始めからそこに居なかったとしても。
そして死っていうのは存在が無くなる、もしくは記憶というものが更新されなくなるということ。
僕が記憶から姉さんを甦らせよう、この仮想世界でなら。
人が存在するのに肉体(現実)はさして必要ない」
といった独自の考えから、自分の記憶をデータとして人工知能を造り始める。
無論それだけで完璧な姉は造られない。なら新たに記憶を作ればいい。
自分が姉の記憶として仮想世界に移住し、「姉さんが居た」という記憶を周囲や世界にも植えつけよう。
というのが姉の格好をする動機。
物凄く歪んでいます。
ちなみに性格までなりきらないのは、「生きて明るく暮らして欲しかった」という弟の願いからです。
姉の再現ではなく、新たに作ろうというのが今の望みです。
無論ゲームに勝てれば姉を生き返らせる事を優先しますが、
負けてしまった時のための保険として仮想空間のどこかに保管されています。
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